話のハナシ

小説と映画に対するのアウトプットです。

夜のこと2

その頃、僕はバンドをしていた。インディーズでの活動なんてものもおおげさになるくらいの極小活動。

友人たちとライブハウスの空いてる日をレンタルして、当日一緒に演奏するバンドの知り合いだけが見にくるような本当に内輪の集まり。

楽器を持って学校に行き、その後スタジオ練習やライブをするなんて高校生は当時から極少数だったから、今までの関係とは異なる友人関係ができることも必然だった。

 

卒業してもまだ地方や都市部の大学に移動する前の僅かな期間で時間さえあればバンドで集まって練習をしていた。

 

だからお金がなかったのだ。

 

ナンバーガールの解散アルバム買った?

聞いたよ、飛んだわ

ジョーストラマーが死んだね。

何かショックで何にもできない。

 

みたいなことや

 

9.11が起こったのはなぜか、ヴァージンサーサイズの女の子たちが最高に可愛いみたいなことを話していた時期ももう終わりなのだ。

 

自分たちを中心に回っていた世界がもうすぐ終わる。

(続けます)