話のハナシ

小説と映画に対するのアウトプットです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

まじめであるということ

表題からいきなりなんですが、真面目であるということに対してどんなイメージを持っているのでしょうか。 頭が固い、自分に与えられたものは(自分なりに)きちんとこなす、約束は守るものなどがまず考えられると思います。 時に良いイメージ、時には堅苦しい…

「わからない」を楽しむということと最近面白かった映画について

映画、文学では個人的には「わからないけど、なんかすごいものを体験した」ということを重視している。 こう言い切ってしまうと、かなり訳が分からない偏屈な人物であるという誤解を招くかもしれない。もちろんエンタメ性抜群のものも大好きだし、現実逃避に…

音楽を聴く、ということについて

ここ1年くらい久しぶりに音楽をよく聴くようになった。 まだ10代だった頃には今よりもインターネットも普及していなかったし、サブスクなんてものも全くなくて手探りのことがほとんどだった。 ある程度歳を重ねていくと(もちろんそれだけでなくネット社会の…

夜のこと2

その頃、僕はバンドをしていた。インディーズでの活動なんてものもおおげさになるくらいの極小活動。 友人たちとライブハウスの空いてる日をレンタルして、当日一緒に演奏するバンドの知り合いだけが見にくるような本当に内輪の集まり。 楽器を持って学校に…

夜のこと

この時期になるとふと思いだすことがある。 それは僕が高校を卒業して間もない頃、大学への入学準備をしながら最後かもしれないモラトリアム期間を過ごしていた。 授業で覚えた猶予期間という言葉がぴったり当てはまるくらいに好きなことをして、お金がなく…

ディストピア

ディストピア小説として語られるものには枚挙にいとまがない。 「1984」 「動物農場」 「侍女の物語」 「すばらしい新世界」 「時計仕掛けのオレンジ」 などなど。 どこかしらSFじみた近未来の世界で起こることや、時間軸が違った世界として語られることも多…

注釈の可能性について

今回は小説の中の注釈について、考えていきたいと思います。 注釈にはいくつかのタイプの表記の仕方があります。 ・巻末にまとめて記載している場合 ・ページ横に記載している場合 ・ページ下に記載している場合 ・本文中に()で記載している場合 etc 私自身…

RRRに見るヒーロー像

RRRがロングラン上映になっている。 ここまで海外映画の劇場公開が長く、さらに話題になっているものって、最近あまりなかったように思う。 この現象は一体なぜだろうか、少し掘り下げて考えてみます。 ネタバレを含む可能性もありますので、ご了承ください…

みんなと一緒がいい

日々、色んなところで人と接していると、「みんなと一緒がいい。」という場面に出くわすことが多い。 同じものをしたり、持っていたり見ていたり、その他諸々の行為で「誰かと同じことであること」への安心感を求めているのだと思う。 それって少し怖くない…